ノーク・リサーチは6月19日、SAPユーザーに対してフロントシステムの利用実態を調べたアンケート調査結果の調査結果を発表した。
同調査によると、システム導入後の課題で多かったのが、「入力項目が多いなど、操作が非常に複雑で覚えにくい」「運用、導入コストが高い」が49.4%、「ユーザー側でのシステム改善が難しい」が44.4%だった。
フロントシステムの利用率は39.0%。一方、現在フロントシステムを導入していないユーザーの53.2%が「導入予定はなく、検討もしていない」と回答した。導入ユーザーに聞いた導入理由では、「自社の業務内容・プロセスに適合した柔軟なカスタマイズが可能なため」47.2%、「SAP導入・保守コストの低減(アドオンするよりも低価格)」38.9%。満足度も、「大変満足している」が17.6%、「やや満足している」が44.1%と、過半数が満足しており、「全く満足していない」との回答は1件もなかった。
現状での認知度(参考値)では、NTTデータイントラマートの「intra-mart」が27.2%でトップ、NECの「StarOffice21」が24.7%で続く。今回の回答企業では、intra-martを28.6%が使用しており、SAPの開発ツールを利用して開発した「自社開発」が21.4%となっている。
調査対象は、SAP導入企業約700社。郵送アンケートによる調査で、有効回答は81社分集まった。調査分析期間は、2006年4月〜6月。対面調査は実施していない。