BI市場トップを目指すオラクル、「2007年度中にBIツールを20億円売る」

藤本京子(編集部) 2006年06月27日 20時23分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 日本オラクルは6月27日、ビジネスインテリジェンス(BI)に関する戦略説明会を開催した。同社のBI市場に対するアプローチは2005年より始まっており、同社 常務執行役員 システム製品統括本部長の三澤智光氏は「2007年にはナンバーワンのBIベンダーになる」としている。

 三澤氏によると、2005年オラクルは、BIベンダーとしての認知度を向上させるべく、BIツールの「Oracle Business Intelligence Discoverer」を拡販し、150案件を手がけた。「競合製品とはけた違いに安価」(三澤氏)という点をアピールし、競合のシェアを徐々に奪ってきたという。

三澤智光氏 BIベンダーとしての意気込みを話すオラクルの三澤智光氏

 2006年は、「統合的なBIを提案するために製品を強化し、BI拡販のための専任部門を設立する」と三澤氏。その一環としてオラクルは同日、新製品「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition」(Oracle BI Suite EE)および「Oracle Warehouse Builder 10g Release 2」を発表した。

 Oracle BI Suite EEは、Oracleが2005年9月に買収したSiebel Systemsの「Siebel Analytics」をOracle Fusion Middlewareに対応させたもので、「Oracle Business Intelligence Suite Standard Edition」(Oracle BI Suite SE)の上位版となる。ベーシック版のSEはレポーティングツールが中心で、Oracle製品と密接に統合されたものだが、EEではIBM DB2やMicrosoft SQL Server、NCR Teradataなど、Oracleのデータベース以外からも情報を収集し、分析できる。

 Oracle Warehouse Builder 10g Release 2は、Oracle BIと連携するための機能が統合されている。例えば、これまでデータウェアハウスの構築とは別にBIシステム構築のために設計や管理が必要だった「Oracle Discoverer」のメタデータを直接出力する機能や、「Oracle OLAP」の多次元キューブ構築、「Oracle BI Beans」のテンプレート出力などが自動で行える。また、データの抽出、変換、ローディング(Extract、Transform、Load:ETL)のプロセスに統合されたデータクレンジングおよびデータプロファイリング機能で、データウェアハウス構築における情報の質が高められるほか、「Oracle Warehouse Builder Connector」やOracleデータベースの異機種間接続サービスにより、多種多様のデータソースに対応している。

 製品以外では、BI拡販に向けた専任部門の設立するが、これは営業組織とコンサルティング組織からなり、6月中に新設する。約80名の体制で、Oracle BI Suite SEを200件、EEを20件という2007年度の販売目標達成を目指す。

 オラクルはさらに、2005年7月に発表したBI導入支援の無償サービス「Business Intelligence Express Service」を強化し、BIシステム設計や構築フェーズでのサービスを充実させた「Business Intelligence Express Service -Premium-」を提供する。このサービスは、BI構築に向けた戦略構築段階およびBIの活用プラン段階においてデザインする無償のエクスプレスメニューと、実際のBI設計や構築段階で導入を支援をする有償のエクスプレスプレミアムメニューで構成される。

 三澤氏は、競合となる日本ビジネスオブジェクツやコグノスは、新規ライセンスを年間35億円〜40億円程度売り上げているだろうとし、「今後市場がさらに成長することと、競合からのシェアを奪うことで、オラクルでも2007年度中にはBIツール単体で20億円程度は売り上げたい」と述べた。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連キーワード
ビジネスアプリケーション

関連ホワイトペーパー

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]