日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は6月29日、デュアルコアインテルXeonプロセッサーを搭載する新型サーバ「HP ProLiant 300シリーズ Generation 5(G5)」4モデルと、新型ブレードサーバ3モデルを発表した。
新しいサーバ7モデルのプロセッサは、いずれもデュアルコアインテルXeonプロセッサー5100番台となる。Fully Buffered DIMM(FB-DIMM)によりメモリコントローラをメモリボード上に実装し、チップセットの負荷を抑えて性能向上を図るとともに、最大16枚のDIMMを搭載可能とした。HP ProLiant 300シリーズG5は、メモリミラーリングにも対応している。
ハードディスク(HDD)は2.5インチのSerial Attached SCSI(SAS)タイプを採用し、従来の3.5インチHDDに比べ容積を70%縮小した。また、SASとSerial ATA(SATA)の両タイプの混在も可能。
標準で「マルチファンクションGigabitネットワークコントローラ」を搭載している。これにより、通信処理をネットワークカード上で行ってプロセッサの負荷を抑え、システムの全体性能を高める。同コントローラはiSCSI接続も同じポートで利用できるため、iSCSIによる外部ストレージも接続できる。
日本HPでは、「こうした技術を採用することで、HP ProLiant 300シリーズG5は従来機に比べ最大で2倍の性能を実現した」としている。各モデルの概要、税込み価格、出荷開始時期は以下のとおり。
- ML350 G5:ラック型とタワー型。「HP ProLiant 300シリーズG5のなかで最もコストパフォーマンスを追求した製品」(日本HP)。24万9900円から。7月上旬に出荷を開始する
- ML370 G5:ラック型とタワー型。36万3300円から。7月上旬に出荷を開始する
- DL360 G5:高さ1Uのラックマウント型。36万7500円から。7月上旬に出荷を開始する
- DL380 G5:高さ2Uのラックマウント型。39万4800円から。7月上旬に出荷を開始する
- BL460c:最大32Gバイトのメモリ、最大2台のHDDを搭載可能なブレードサーバ。10Uサイズのシャーシ「HP BladeSystem c7000」に16台まで格納できる。31万5000円から。8月下旬に出荷を開始する
- BL480c:最大48Gバイトのメモリ、最大4台のHDDを搭載可能なブレードサーバ。HP BladeSystem c7000に8台まで格納できる。39万9000円から。8月下旬に出荷を開始する
- BL20p Generation 4(G4):HP ProLiant 300シリーズG5と同等仕様のブレードサーバ。35万7000円から。7月下旬に出荷を開始する
また、日本HPは、ほかの物理サーバ上で実現していたサーバ機能をHP ProLiantサーバ上の仮想化環境に移行させるための支援ソフト「HP ProLiant Essentials Server Migration Pack Physical to ProLiant(P2P)Edition」を発表した。税込み価格は3万1500円から。7月下旬に出荷を始める。