NECインフロンティアは7月3日、7月1日付けでNECの企業向けネットワーク事業の製品開発部門と事業統合したことを発表した。
今回の事業統合で、共通のプラットフォームによる、中・小規模事業所向けのキーテレホンシステムから、大規模事業所向けのIP-PBXやSIPサーバまで幅広い製品ラインアップをひとつの組織として取りそろえることになる。ITU-T(国際電気通信連合の電気通信標準化部門)などが国際標準化を進めている次世代ネットワーク「NGN」に必須となるモバイル技術との連携や、ウェブアクセスなどのIT技術連携による新端末の提供、ユビキタスな企業ネットワークの構築などに積極的に取り組みたい意向という。
2008年度にIPテレフォニ分野において、国内30%、米国12%、豪州20%、アジア22%のシェア、そしてグローバルで10%のシェアを目指す。また、POS端末のブロードバンド対応や、店舗と本部システムの大規模ソリューションへの対応など、流通業のPOS分野におけるNECのソリューション事業との連携も強化する。
NECインフロンティアは、2005年11月24日に開かれた取締役会において、NECによる株式公開買付けについて賛同表明を決議し、NECを完全親会社、同社を完全子会社とする株式交換覚書を締結していた。3月24日の臨時株主総会で承認を得たことから、5月1日に株式交換し、完全子会社となっている。