日本ユニシスグループのユニアデックスは7月19日、米国のArdenceと、同社開発のクライアントPCやPCサーバーをディスクレス化するソフトウェア「Ardence」の国内販売で提携したことを発表した。同日より、同ソフトウエアのインテグレーション、導入サポート、保守および教育のサービスの提供を開始する。
Ardenceは、OSの起動やアプリケーションの起動および実行を、クライアントPCやPCサーバ側に内蔵されたディスクからではなく、ネットワーク上のArdence仮想ディスクサーバから実行する環境を提供する。プログラムやデータはクライアントPCやPCサーバ側に保持する必要はなく、セキュアな利用環境を実現できることが特徴だ。処理後のデータは仮想サーバ上に格納されるため、クライアントPC側の記憶装置からのデータ流出を防止することができる。
また、ネットワーク上のサーバでデータ処理を行う従来のシンクライアントに対して、Ardenceはデータ処理をクライアントPCやPCサーバ側で実行できるため、高負荷アプリケーションをセキュアな環境で運用したい場合に有効になる。クライアントPCの増設や環境復元などを実行したいときに運用管理が容易なこともメリットとなる。