そうした状況を背景にネオジャパンでは、「グループウェアは関連製品と連携していくことでコミュニケーションウェアへ成長するに至り、単なる“ツール”から“情報基幹インフラ”として企業活動の情報基盤として発展している」(ネオジャパン取締役経営企画室室長の狩野英樹氏)と認識。また利用するプラットフォームも「高度化し、パソコンや携帯電話のほかさまざまな端末から、その特徴を活かして利用できるようになっており、情報の活用方法が変化している」(同氏)と説明する。
こうした認識を背景に、両社では(1)中堅・中小企業を対象に、顧客ニーズにあった総合ソリューションを展開、(2)ツールとしてのグループウェアから企業の情報基盤としてのグループウェアに注目、市場に合わせて製品を進化させる、(3)グループウェアの拡販に連動して、プラットフォームとしての複合機(Multifunction Printer:MFP)の価値を高め、企業活動IT基盤の進化をリードしていく――という3つのポイントの戦略を添加していくと説明する。
まず、リコーではグループウェア市場攻略の体制を強化、従業員規模100人の中小企業層については「desknet's」を中心としたグループウェアの拡販を展開する。またリコーは、SaaS(Software as a Service)ビジネスを本格的に展開するにあたり、ネオジャパンと包括的な提携を結び、ネオジャパンのSaaS型サービス「Applitus」の販売を行うほかに、共同企画などで両社でSaaSビジネスを推進していくとしている。