Sun Microsystemsは「Java Standard Edition(Java SE)」をオープンソース化することを決定した。だが、これに影響を受けるJavaプログラマーはほとんどいないだろう、と同社のある関係者は述べた。
Sun MicrosystemsのチーフオープンソースオフィサーSimon Phipps氏は、ロンドンでの記者発表で現地時間8月15日、Builder UKに対し、Java言語を使っているプログラマーのほとんどは、Javaプラットフォームのソースコードが公開されるかどうかを気にしないだろうと以前から考えている、と述べた。
Phipps氏は、「(Java SEを)オープンソース化することで、プログラマーの日常が大きく変化するとは思わない。私は以前からこのように考えてきた。真剣に心配する人はかなり少ないだろう」と語った。「短期的には、今回の件で実際に影響を受けるJava開発者は、ほとんどいないと思っている」(Phipps氏)
Sun MicrosystemsがJava SEをオープンソース化するという発表をする前から、同社の幹部数人が、この動きが進行中であることを何度もほのめかしていた。Sun Microsystemsはこれまで、Javaをオープンソース化する動きが遅いとの批判を受けてきた。同社の説明では、この遅れは、同社がオープンソース化を行う権利があることを保証する法的な作業が必要であったためだという。
ただ、Phipps氏はJavaを使っている開発者のほとんどは、Javaの内部構造に興味を持たないだろうと述べている。「Java SEについて不満を持っている人のほとんどが、Javaのソースコードを手に入れて人生の半分を捧げることよりもむしろ、JavaがDebianに同梱されていないということを気にしている」と同氏は述べている。Phipps氏はまた、Javaプログラマーが使っているコンポーネントのオープンソース化が進むと、Java環境の品質が向上するはずだと述べている。「バグを発見した人が自らそれを修正して、それをメーリングリストに投稿し、修正コードを担当のコミッターに送ることが可能になる」(Phipps氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ