プログラミングモデルは「電子ブロック」風
このゲームでは、本編を開始する前に、機体の設計方法、プログラミング方法について、実際に操作をしながら学習できるチュートリアルモード(プロローグゲーム)が用意されている。説明を受けながら、与えられる課題に沿って敵ロボットを破壊すれば先に進めるというもので、このプロローグ自体も結構楽しめるものになっている。
CHPで組み上げるロボットは「OKE(Over Kill Engine)」と呼ばれ、いくつか用意されている機体と装甲、武器を組み合わせたハードウェアに、心臓部となるプログラムを組み合わせることによって完成する。
OKEのソフトウェアは、「プログラムチップ」と呼ばれるチップを、画面上で処理させたい順番通りに組み合わせ、それぞれにパラメータを設定することで作り上げていく。ちょうど学研の「電子ブロック」のようなイメージ……といえば、分かる人には分かってもらえるのではないだろうか。
プログラムチップには、OKE本体に「ジャンプ」「前進」「攻撃」といった動作を行わせるものに加え、「周囲何m以内に敵弾が何発」「設定範囲内に敵機が何機以上」といった条件を設定しておくと、その結果によってプログラムの分岐を発生させるものなど、数十種類が用意されている。チュートリアルの序盤は、使用できるチップの種類が少ないので、基本的なチップの使い方から始めて、徐々に高度な機能を試せるようになっている。
チップの中には、乱数を発生させるものや、カウンタなども用意されているほか、ハードウェアで大型のCPU(作成できるプログラムの規模が大きい)を選択しておけば、必要に応じて同じ処理を呼び出す「サブルーチン」的なものも作成できるようになる。作り方によってはかなり複雑な思考ルーチンも実現できそうだ。
ちなみに、下の写真は、筆者がチュートリアルの後半で作成したプログラムである。
15分くらいで作ったもので、はっきり言って弱いプログラムなのだが、一応、「敵弾回避」「状況確認」「移動」「攻撃」といった要素が含まれている。このプログラムの内容をフローチャートで示すと以下のようになる。