マイクロソフトの業務執行役員 マクロソフトビジネスソリューションズ事業統括本部 統轄本部長、宗像淳氏は、「日本の業務アプリケーション関連市場は1兆5000億円程度といわれている。Microsoft Dynamics CRM 3.0で目指すのは、単なるCRM市場にとどまらない新しい市場の創造。我々が“Blue Ocean”市場と呼んでいる新たな市場では、約3兆円の市場を目指している」と話している。
また、技術革新の促進では、Microsoft Officeと同じ感覚で使える操作性や利用者の生産性を向上させるビジネスフロントエンド指向の設計、さまざまなビジネスフローに対応できる開発プラットフォームの提供など、パートナー企業がビジネスに合わせてカスタマイズできる仕組みが取り入れられている。
Huston氏は、「ビジネスアプリケーションの中でもCRMは特別なパッケージ。どれくらい使ってもらえるかが価値になる。Microsoft Dynamicsは、容易な操作性と優れた可視性、そして高い拡張性などのメリットにより、すでに7500の業務で20万人のユーザーに利用されている。日本市場ではパートナー企業と協力することで、新しい市場を創造していく」と話している。
さらに日本市場への投資の拡大では、営業、マーケティング、技術サポートからなるMicrosoft Dynamics専業の部門を新たに新設するほか、日本の商習慣に合わせたアプリケーションを開発る専任部門をマイクロソフトデベロップメントに設置するなど、同社としても初めてとなる取り組みを推進していく。
Microsoft Dynamics CRM 3.0では、Professional EditionとSmall Business Editionの2つの製品が提供される。参考価格は、Professional Editionのサーバライセンスが13万200円〜38万5000円、クライアントライセンス(CAL)が6万5000円〜19万3000円、Small Business Editionのサーバライセンスが11万6000円、CALが9万6000円となる。
なお、2007年春には、Microsoft DynamicsファミリーのERP製品「Microsoft Dynamics AX」の日本市場への投入も予定されている。