ネオジャパン、オンデマンドサービス「Applitus」を開始--desknet'sなどをSaaSで提供

岩本有平、田中好伸(編集部) 2006年09月15日 15時43分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ネオジャパンは9月14日、中堅中小企業向けにアプリケーションのオンデマンドサービス「Applitus(アプリタス)」の提供を開始したことを発表した。いわゆる「SaaS(Software as a Service)」的な事業形態を取ることになる。

 今回開始したApplitusは、ユーザーが自らのニーズにあわせてウェブアプリケーションをベースとしたソフトを組み合わせて、ネットワーク経由で提供される、月額制のアプリケーションサービス。

齋藤晶議氏 「オーダーメイド感覚でアプリーションを利用できる」とApplitusのメリットを語る齋藤晶議氏

 グループウェアや営業日報管理、顧客対応メール共有などの同社パッケージ製品群のほかに、それらのカスタマイズ、企業にあわせたシステムの受託開発、他社製パッケージソフトを「オーダーメイド感覚でオンライン提供していく」(同社社長の齋藤晶議氏)という。

 Applitusで提供されるアプリケーションは以下の通り。

  • グループウェア「desknet's」:スケジュールや回覧板、ワークフロー、文書管理など22機能を搭載
  • グループウェア「desknet's with Ajax」:従来のdesknet'sの機能にAjax技術を採用。デスクトップアプリと同様の操作性、サーバ負荷削減を実現しているという
  • 営業日報管理システム「desknet's SSS」:営業日報の登録だけで、営業行動管理、商談管理、売り上げ・粗利集計などの情報を共有できる
  • 顧客対応管理システム「desknet's CAMS」:メールヘルプデスクやコールセンターなどの顧客対応業務を効率化できる
  • イントラブログシステム「desknet's Blog」:業務に役立つ情報やアイデアを蓄積・共有する
  • データ送信システム「desknet's DAX」:メールサーバに負担をかけない、大容量データ配信ツール。パスワード指定やデータダウンロード回数制限などの機能を搭載
  • eラーニングサービス「ナレッジデリ」:eラーニング教材の制作、コンテンツ管理、受講者管理などの機能を統合

 今回のサービスでは、ネオジャパン以外の他社製品提供の第1弾としてデジタルナレッジのナレッジデリが決定しているが、齋藤氏は「例えばアルバイトシフト管理やECサイト構築、テレビ会議など、さまざまな提携を進めているところ」と、他社製品のラインアップを拡大する予定であることを説明している。

 「ネオジャパン自体でも、会計システムや販売システム、ファイル共有、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などの提供を予定している」(齋藤氏)

 Applitusでは、30〜200人の中小企業、自社にあわせたカスタマイズを希望する中堅・大企業の部門などを対象としているが、実際に導入前にお試しで利用することができる。申し込んでから数日で試用環境(60日間)を用意できるという。

 同サービスのインフラはビットアイル(ISMS取得)のデータセンターで運用されている。また、サービスプラットフォーム上には、ユーザーが利用できる領域として20Gバイトが標準で提供されている。エンドユーザーの増加などに対しても、ディスク容量やCPUを追加することが可能。

 ユーザー企業が実際に利用する際には、サーバ管理ツール「PLESK(プレスク)」(米SWsoft社開発)が標準で提供される。PLESKを利用すれば、クライアント管理、メールのウイルス対策やスパムフィルタ、ファイアウォールなどのセキュリティ設定、データバックアップが行うことができる。

 またインフラ面では、VPNとして「PacketiX VPN 2.0」を今後提供する予定としている。これにより、データセンターにあるサーバと企業の間でVPN通信が行うことができる。PacketiX VPN 2.0により、NATやファイアーウォール越えなどの設定が簡単に行えるようになる。

 価格はベーシックプラットフォームサービスが1万5750円、導入初期のシステム構築費用として5万2500円、各アプリケーションの利用料が1ユーザーあたり525〜1050円となっている。料金は、年額費用方式と月額式のどちらかを選択できるようになっている。カスタマイズ費用を分割して月額払いにすることも可能としている。

 なお、ネオジャパンでは、2007年3月までの販売目標として250社を設定している。

 今回、SaaSの形態を取ることについて齋藤氏は「これまでに大企業1000社以上への導入を展開してきた。そこで得られたノウハウをSaaSという形式で中堅・中小企業に提供していきたい」と語る。

 「これまで、パッケージソフトの開発のほかに、インフラ周りまで面倒を見る受託業務も数多くこなしてきた。そういった経験があることから、パッケージソフトからいきなりSaaSに方向転換するわけではない」(齋藤氏)

 今後の展開について齋藤氏は「Applitusのプラットフォームを使って他社のアプリケーションを提供してもいいのでないかと考えている。つまりインフラを提供することが収益源となるからだ」との考えを明らかにしている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
ビジネスアプリケーション

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化