NECとオープンソースソフト(OSS)サービスのSpikeSourceは10月4日、OSS分野で協業すると発表した。これにともない、NECとNECシステムテクノロジーは、SpikeSourceに対して200万ドルを出資した。
SpikeSourceは、Apache、Tomcat、PostgreSQL、MySQLなどのOSSを組み合わせて動作検証を行い、「基盤スタック」として販売する企業。各基盤スタックに関するサポートサービスも提供している。独自の自動検証システムを導入しており、検証を短期間で終えられることが最大の特色という。
今後、NECはLAPP(Linux、Apache、PostgreSQL、PHP)やLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP)、ウェブアプリケーションサーバ、データベースサーバ用の導入支援基盤スタック「SpikeSource Core Stack」とOSをIAサーバ「Express5800」シリーズに搭載し、中小規模市場を対象に販売していく。2006年11月にLinux版スタックの提供を開始し、その後Windows版スタックも販売する予定。
さらに、SpikeSourceのCRMやビジネスインテリジェンス向けアプリケーションとSpikeSource Core Stackを組み合わせ、国内で販売する。NECのソフト製品とも順次組み合わせていく。
NECでは、サポートサービスも含めたOSS関連事業の売上高を、今後3年間で170億円と見込む。