NTTコムウェア(今井郁次社長)は10月5日、Anoto Components方式に対応したアノト方式デジタルペン専用のアクセスポイント「デジタルペンゲートウェイ」を開発し、同製品を利用したシステム構築サービスを開始すると発表した。
「デジタルペンゲートウェイ」は、複数のデジタルペンから同時にデータ受信できるアクセスポイント装置。これまではNBOS(Network Based Open Services)方式に対応していたが、今回、Anoto Components方式に対応し、複数のデジタルペンを利用する環境下でより高速で通信できるようにした。
Anoto Components方式では、ゲートウェイ自身が認証を行うため、デジタルペンの認証などを行うサーバーの設置が不要。デジタルペンの認証などを行うサーバーが必要なNBOS方式に比べ、コスト削減やネットワーク構成の簡略化が図れる。
また、NBOS方式ではペン1本の送信に20-30秒を要していたが、ゲートウェイとデジタルペンの間をBluetoothで通信することで、送信時間を数秒に短縮した。同時送信の性能についても、「『デジタルペンゲートウェイ』1台あたり30本のデジタルペンの送信を30秒で完了した」(NTTコムウェア広報)という。
さらに、ウェブを通じて環境設定ができるため、どこからでもメンテナンスができ、従来の「デジタルペンゲートウェイ」の環境設定で必要だった専用端末が不要になった。