NECは10月20日、モバイル機器向けインターネット基盤「NEC Mobile Internet Platform(NEMIP)」を機能拡張し、複数の携帯電話事業者間でiモードサービスの共有を可能にしたと発表した。
NEMIPは、ゲートウェイシステムとメールサーバシステムを中核とする通信サービスプラットフォーム。携帯電話用パケット通信ネットワーク上でインターネットのアプリケーションサービスを利用可能とするほか、携帯電話用の電子メールサービスおよびマルチメディアメッセージングサービス(MMS)を提供する。加入者/コンテンツプロバイダ管理、サービス管理、代行課金、リアルタイム課金などの機能も備える。
ギリシャの携帯電話キャリアであるCOSMOTE Mobile Telecommunicationsが2004年にNEMIPを採用し、現地でiモードサービスを提供してきた。
NECは、サービスの共有を行えるようNEMIPの機能を拡張した。これにより、仮想移動体サービス事業者(MVNO)など自前のネットワーク基盤を持たない事業者でも、他社のNEMIPを利用してサービスを提供できるようになった。
COSMOTE傘下のブルガリアCosmo Bulgaria Mobile EAD(GLOBUL)が機能拡張版NEMIPを導入し、現地でiモードサービスの提供を開始した。GLOBULは、ブルガリアで市場シェア約40%を占める第2位の移動通信事業者である。