インテリジェントウェイブはこのほど、企業内のログを活用し、情報セキュリティ統制につなげるソフトウェア「LOGROW(ログロウ)」を発表した。
LOGROWは、メールサーバ、ウェブサーバ、ゲートログなど、さまざまなログを統合管理して評価・分析し、スタッフの行動を把握することで、情報セキュリティ統制資料作成に活用するためのソフトウェア。セキュリティポリシーをログ管理のプロセスに適用できることが特徴という。
現在、多くの企業が内部統制の確立を迫られているが、その中でも重要となっているのがセキュリティ強化のためのセキュリティアプローチの確立だ。ここで活用できるのがセキュリティシステムのログである。
しかし、セキュリティシステムがもたらすログを実際に企業が活用しているかと言えば、必ずしも有効には活用していないのが現状だ。組織内に複数のセキュリティ製品を導入しているのだが、その数が多いことから、ログを個別に評価するばかりで、セキュリティ統制の有効な資料にはなっていないのである。
ログを蓄積するのならば、ログをきちんと評価・分析する手段が必要であり、またログによるPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを回すことも重要だ。さらに、実際にトラブルが起きた際に何がどのように起きたのか、そして誰の手によるものなのか、といったことを事後に認識するための証跡管理(フォレンジック)も必要だ。ここでは、各種のセキュリティ製品が蓄積するログを関連づけた運用が重要になってくる。
LOGROWは、こうした問題を解決するために、企業内に存在するログを統合し、統合されたログに企業が定めたセキュリティポリシーを適合させて、「ポリシー分析結果ログ」を生成する。これにより、分析対象となるデータ量を劇的に削減することで、システムを最低限に抑えることができるのである。なお、この時に、LOGROWはポリシー分析結果ログと、元の統合ログとの間での非改竄性を担保することができるようになっている。
インテリジェントウェイブではLOGROWを2007年1月末に出荷する予定。2008年6月末までに3億円の売上を目指すとしている。