こうした改良が施されたことで、例えばデジタル音楽を編集したり、「Linux Terminal Server Project」を利用したりするための設定をコンピュータ上で簡単に行えると、Spevack氏は話している。
「ユーザーは、Fedora用のソフトウェアをパッケージ化してyumレポジトリに追加し、みずから管理しつつ、ほかのユーザーにこれを利用させることができる」(Spevack氏)
Red Hatではソフトウェアの各バージョンに固有の名前を付けることが伝統となっているが、メーリングリストで配布された声明によれば、Fedora Core 6は「Zod」と呼ばれるらしい。ちなみに、Fedora Core 5は「Bordeaux」という名を持っている。
Fedora Projectのウェブページからは、同製品の情報をダウンロードしたり、ガイドを参照したりすることが可能だ。
Fedora Core 6では、Red Hatが主導する「AIGLX」プロジェクトやNovellの「Compiz」ウィンドウマネージャをベースとした、派手なビジュアル要素も新たな特徴となっている。例えば、GUIデスクトップを仮想的な三次元立方体に見立て、ユーザーが回転させられる機能が搭載されている。また、ウィンドウを移動するときにゼリーのようにぷよぷよと動くようにしたり、透明化したりといった視覚効果が追加されている。
フォントは、「Bitstream Vera」から派生したオープンソースフォントプロジェクト「DejaVu」へ変更された。
Fedora Core 6のリリースを受けて、開発者の関心は早くもバージョン7に向いている。なかでも、「ライブCD」版の登場に期待が集まっているようだ。コンパクトディスクからOSを起動するライブCD版が利用できれば、コンピュータのハードドライブに負担をかけずに、Fedoraソフトウェアを試用できるようになる。
パッチを作製したり、その検証および承認を行ったりする外部開発者のコミュニティを強化していくことも、同プロジェクトの目標だという。Spevack氏は、「われわれだけでプロジェクトを率いていた頃よりも、すぐれた成果を上げる必要がある」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ