イージェネラと日本AMDは10月24日、カブドットコム証券が9月15日に開設した私設株取引システム(PTS)とその基盤となるBCP(事業継続計画)システムの構築に同社のブレードフレーム・システムとそのブレード上で稼動するデュアルコア AMD Opteronプロセッサが採用されたことを発表した。
BCPシステムは、遠隔地の災害バックアップシステムを含む事業継続阻害要因に対応したシステム。福岡に置かれたメインシステムの被災時には、東京に置かれたバックアップシステムが処理を引き継ぐ。ブレードサーバをクラスタ化し、取引の急増時にノード数を増やすことで対応できるようにした。災害バックアップ機能と福岡にあるシステムの遠隔運用機能は、イージェネラの仮想化技術が利用されているという。
福岡のメインシステムは 11枚のブレードを搭載し、東京のバックアップシステムは8枚のブレードを搭載する。すべてのブレードは2ソケットまたは4ソケットのデュアルコア AMD Opteronプロセッサを搭載している。
多くの証券システム基盤が災害バックアップシステムを備えておらず、証券会社のシステムにおいても同様の対応が進んでいない。今回のPTSの基盤であるBCPシステムは、遠隔地の災害バックアップシステムを含む、さまざまな事業継続阻害要因に対応したシステムとしては、証券会社初のものになるという。