経験と情報量で救出可能性を高める「データ復旧サービス」の正しい使い方

柴田克己(編集部) 2006年10月30日 20時23分

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 前回の記事では、OSから読み取ることができなくなったハードディスク(HDD)やメモリデバイス上のデータを復旧するために、個人でも利用できるパッケージソフトウェアについて紹介した。

 比較的低いコストでデータ復旧が可能なソフトウェアは、いざというときのために社内に常備しておけば、ユーザーによる意図しないファイル削除や不慮の事故によるデータの消失といった事態への対応に役立つだろう。

 一方で、社内にPCやサーバシステムに詳しい担当者がいない場合や、機器に物理的な故障が疑われる場合などには、データ復旧の「専門家」に作業を依頼したほうが、データを救える可能性が高く、結果的にコストを低く抑えることも可能になる。

 こうしたデータ復旧サービスを提供している企業のひとつである、ブレイバーの阿部勇人氏は、「データ復旧ソフトウェアにもいろいろな種類があり、あるソフトでは復旧できないものが、他のソフトでは直せるといった場合もある。データが読めなくなってから、急いでソフトを購入し、そのソフトで復旧ができなかった場合に、また別のソフトを試すといったことをされる方もいるが、1本1万円以上のソフトを複数本購入してでも復旧させたいデータがあるのならば、その場合は初めからプロが診断と復旧を行うサービスを利用したほうが、最終的なコストは抑えられる場合も多い」と語る。

 データ復旧サービスの価格は、業者によってさまざまだが、同社が提供している「データサルベージ」では、データの復旧が可能か否か、復旧が可能な場合には必要なデータを復旧できるかを調査する初期診断料金を無料としており、復旧可能な場合にのみ料金が見積もられるシステムとなっている。

 料金は、持ち込まれるHDDの領域容量によって異なり、10Gバイトの場合、9万9750円より。最近主流の250GバイトHDDの全容量であれば、約54万円前後が一般的な料金になるという。普通料金の場合、初期診断から復旧したデータの納品までは約1週間前後の時間がかかるが、別料金で、至急対応サービス、超特急対応サービス(当日納品)も提供されている。

 復旧可能なファイルシステムは、FAT、NTFS、HFS、HFS+、Ext2、Ext3、UFSなどをはじめ、各種に対応しているが、RAIDなどの特殊な構成の場合は、通常より料金は高くなる。同社では、起動不能となった10台構成のRAID5を復旧した実績もあるという。

 ちなみに、同社ではデジタルカメラで撮影した画像専用のデータ復旧サービスも提供しており、こちらは512Mバイトまでで料金は9800円と低価格になっている。HDD向けのサービスと同様に初期診断は無料のため、いざというときには個人でも利用が可能だ。

データサルベージ ブレイバーの提供するデータ復旧サービス「データサルベージ」。デジタルカメラのメディアに収められた画像データの復旧に特化した「写真復旧」というメニューもある。
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