ラック(LAC)とエー・アンド・アイシステム(A&I)は11月10日、各取締役会において、両社の株主総会の承認を条件とし、共同株式移転により両社の完全親会社となる持ち株会社を設立、経営統合することで基本合意したと発表した。
今回の経営統合により、LACとA&Iは、それぞれ新たに設立する持ち株会社の100%子会社となる。持ち株会社に関しては、ジャスダック証券取引所に新規上場を申請、上場にともない、LACは2007年6月26日に、A&Iは2007年4月29日に上場廃止となる予定。
持ち株会社の代表取締役社長は、現在両社の筆頭株主で、LACの創業者でアドバイザリーボードの一員であり、A&Iの取締役会長でもある、三柴元氏の就任を予定し、商号などの詳細については、今後両社協議のうえ決定するとしている。
LACは、官公庁や企業、団体向けに、ネットワークセキュリティのトータルソリューションサービス、システムインテグレーションサービスを提供してきた。
一方、A&Iは、コンサルティングサービス、ソリューションサービス、システム開発サービスを事業領域とし、官公庁、地方自治体に情報サービスを提供。企業においては金融機関の基幹系業務システムの開発や、情報、通信業、人材派遣業など、ウェブシステム構築に実績がある。
すでにLACとA&Iは、経営において協力体制をとっており、2005年2月に資本・業務提携を発表、金融業界市場および人材派遣業界市場に、セキュリティ対策を施したシステムを提供している。
LACとA&Iは、今回の経営統合について、LACの情報セキュリティ技術と、A&Iがもつシステム構築および運用技術の統合により、開発段階から情報セキュリティ対策を施す新サービスの提供が可能になる、としている。