沖電気工業(OKI)とネットクリアスシステムズは11月13日、次世代ネットワーク(Next Generation Network:NGN)向けネットワークLSIを共同開発すると発表した。IP通信処理を毎秒ギガビットの速度で実現可能なLSIの開発を目指す。
両社は、ネットクリアスの「Real-time Architectural Processing Structure(RAPS)」と呼ばれる技術を応用し、通信処理用のLSIを開発する。
RAPSは、リアルタイムソフト処理用のCPUを含むハード技術であり、マルチタスク処理とリアルタイム性を同時に要求するソフトの高速動作が可能という。両社では、「(RAPSベースのハードは)既存のマイクロプロセッサと比較すると処理効率が格段に高いため、クロック周波数を低く抑えて低消費電力化を図ることもできる」としている。
さらに、両社はIPv4/v6の信号処理を行うだけでなく、ルーティング、セキュリティ、QoSといった機能を備えるLSIも共同で開発していく。