シマンテック、世界中の個人ユーザーから詐欺サイト情報提供を受け入れへ

吉澤亨史

2006-11-17 15:04

 シマンテックは11月16日、「Symantec Phish Report Network」が詐欺サイトに関する情報の提供を世界中の個人ユーザーからも受け入れることを発表した。ユーザーは専用サイト(英語)上で情報を提供することが可能となる。

 Symantec Phish Report Networkは、世界レベルで活動する詐欺対策コミュニティ。加盟企業は、詐欺サイトのアドレスを提供、共有し、それを自社のフィッシング対策ソリューションに組み込むことで、オンライン詐欺からユーザーを守ることを可能にする。このコミュニティに個人ユーザーからの情報提供が追加されることで、オンライン詐欺対策能力をさらに強化し、他のコンピュータユーザーへの被害防止にも役立たせる狙い。

 また、このコミュニティに新たに「NCFTA(National Cyber-Forensics and Training Alliance)」が加盟した。NCFTAは、官民の各分野の専門家の連合体であるため、重要な情報を共有できる中立的・相互協力的な環境から、サイバー事件に関する情報と技術分析情報を提供している。

 シマンテックの研究陣が分析したフィッシングサイトのURLは、NCFTAの専門家陣に送られ、そこでフィッシングメールの発信源を突き止める。発信源の情報はサイバー犯罪者を追跡するために捜査当局に送られ、フィッシング攻撃拡大を阻止するために活用される。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]