エス・エス・ジェイ(SSJ)は11月16日、鉄鋼関連の東洋鋼鈑が人事給与システムとして統合業務パッケージ「SuperStream(スーパーストリーム)」を導入したことを発表した。
東洋鋼鈑は本社/工場/海外/出向など拠点別の複雑な賃金体系の存在、雇用形態の変化による手作業の増加などの課題を解決するためにSuperStreamを採用。業務との適合性やシェアードサービスセンターを活用できること、セキュリティ機能などを評価した。
システムは、採用決定から10カ月後の2006年2月に稼働。4月にはグループ8社(東洋鋼鈑、鋼鈑商事、鋼鈑工業、KYテクノロジー、東洋パックス、共同海運、下松運輸、東洋パートナー)の人事シェアードシステムの稼働も開始した。
システム導入にあたり、300種類以上あった帳票を8割以上廃止するなど、グループ間の業務の効率化・標準化を実現、グループ全体の人員統計資料作成が可能となり、人材の最適配置・人件費管理が可能になったという。
東洋鋼鈑では、1989年頃より東洋鋼鈑本体のシステム統合の検討を開始し、自社開発による再構築を進めていた。しかし、経営力の強化には東洋鋼鈑本体だけでなく、グループ全体を視野に入れた人材の最適配置・人件費管理が必須というトップの考えのもと、方針を転換。シェアードサービスを活用したグループ共通システムの導入と、社外の状況変化にも俊敏に対応できるパッケージ製品の導入を選択している。