Microsoftは、非常に順法精神の高いユーザーでも、ソフトウェアをライセンス通りに運用するのは難しいことを認めている。この問題を受け、同社はユーザーを支援する、新しいソフトウェア資産管理(SAM)プログラムを発表した。
「Self Start SAM」と呼ばれるこのプログラムは、国際標準化機構(ISO)のソフトウェア資産管理標準に基づくものだ。
Microsoftによれば、このプログラムの狙いは企業がSAMプロセスを確立し、自社の資産を管理するのを支援することだという。企業や組織はMicrosoftのツールを利用して、ソフトウェアの監査を実施したり、Microsoftのパートナー企業から支援を得たりすることができる。
このプログラムは現在、2007年1月にすべての顧客向けに提供することを目指し、MicrosoftのSAMパートナー企業とコンサルタントによって試験運用されている。このプログラムのほとんどのサービスは、無料で提供される。
Microsoft U.K.のライセンシングプログラムマネージャーであるRam Dhaliwal氏は、次のように語る。「一貫性のあるアプローチがない限り、SAMは顧客にとって謎の領域として認識され続けてしまう」
この新しいプログラムでは、パートナーや顧客が一緒になって、組織が持つMicrosoftのソフトウェア資産の最終的な評価をを3カ月間で行うことができる。
このプログラムでは、顧客は次の4つのプロセスを実行する。
- まず、「Live Meeting」によるISO標準とSAMについてのイントロダクションを受ける。これは、Investors in Softwareによって実施される。
- 次に、「Self Start SAM」プログラムに登録を行う。
- ウェブ経由で一連のブリーフィングを受ける。このブリーフィングは、ライセンス、偽造、Microsoft Licensing Statemet(MLS)の説明およびSAMの3カ月にわたる「3ステッププロセス」を対象とする。
- 最後に、プログラムを終了した後で、顧客が企業全体でSAMプロセスを実行したことを確認する書類の形で、Microsoftから認定を受ける。
Dhaliwal氏は盗まれた、ライセンスを受けていないソフトウェアは、Microsoftの最も大きな懸念であり続けるだろうと強調した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ