NECは11月20日、データセンター内や複数データセンター間でサーバやストレージなどのIT資源の有効活用を実現する基盤ミドルウェア「WebSAM GlobalGridOrganizer(ウェブサム・グローバルグリッドオーガナイザ)」の販売活動を同日から開始すると発表した。
WebSAM GlobalGridOrganizerは、NECが参加した経済産業省のビジネスグリッドコンピューティングプロジェクトを取り入れたミドルウェア製品。
今回のR1.0では、ストレージ製品「iStorage S」シリーズのデータレプリケーション機能や統合プラットフォーム管理製品「WebSAM SigmaSystemCenter」のシステムプロビジョニング機能との連携を中心に据えるという。NECでは、プロジェクトの成果に加え、自社製品を中心とした運用管理製品との連携強化を実施する。
主な新製品の希望小売価格は以下の通り(税別、初年度の保守料金込み)。いずれも12月1日の出荷を予定している。
- WebSAM GlobalGridOrganizer Standard Edition:1380万円〜
- WebSAM GlobalGridOrganizer ストレージ連携オプション:1150万円〜
- WebSAM GlobalGridOrganizer 広域連携オプション:345万円〜
NECでは今後3年間で50システムに対し「WebSAM GlobalGridOrganizer」の出荷を見込んでおり、サイエンスグリッドを含めたグリッド事業全体で全体で2008年に1500億円の売り上げを目指す。