このようにOffice製品のデータ参照は、いくつかの不都合はあるものの、その互換性はかなり高いと思う。また、Office製品との互換性を向上させた最新バージョンStarSuite 8も発表されている。StarSuite 8がSolaris 10で提供されれば、使い勝手はさらによいものになると期待できる。
次に、Webアクセスの実用性を検証してみる。Solaris 10では、MozillaがWebブラウザとして用意されている。
このブラウザを使うことで、通常のウェブサイトの参照は問題ない。また、デフォルトでインストールされているGNOME PDFビューアによって、ウェブサイト上のPDFファイルも何ら支障なく参照できる。
ここまで示したように、Solaris 10で用意されているStarSuite 7やブラウザを使うことで、オフィス内で通常やりとりされるデータはほとんど問題なく利用できる。また、今回は取り上げなかったが、Solaris 10では「Evolution」というMicrosoft Exchange対応のメール/スケジュール管理ソフトウェアも提供されている。
つまり、Solaris 10をオフィスで使わない理由は、オペレーティングシステムがWindowsでないというだけになる。OSがブラックボックス化している現在、この理由はあまり説得力があるとは思えない。