顧客の成功がInformaticaの成功でもある--InformaticaのCEOが語る2007年の抱負 - (page 3)

山下竜大(編集部)

2007-01-04 17:35

--新製品であるPowerCenter 8.1の特長について聞かせてください。

 なぜ、Informaticaが選ばれるのかの理由について、3つのユーザーグループに最適なソリューションを提供できるからだという話しをしました。3つのユーザーグループに最適なソリューションを提供できるのがPowerCenter 8.1の最大の特長です。

 IT管理者においては、従来の10倍の価格性能比を提供することができます。価格性能比が向上したのは、PowerCenter 8.1においてグリッドコンピューティング機能を搭載したからです。

 グリッドコンピューティング機能を搭載したことで、コモディティ化された安価なサーバを組み合わせてパフォーマンスを向上することが可能です。低コストで高いパフォーマンス、かつ信頼性の高いデータインテグレーション環境を実現できるのです。コストで約5分の1、パフォーマンスで約2倍が期待できるので、価格性能比は10倍です。

 また開発者に対しては、開発生産性を従来の10倍に向上しています。生産性向上は、再利用性の強化により実現しています。テンプレートを使用した生成も生産性向上に寄与しています。

 さらにビジネスユーザーには、これまでの10倍のデータを活用することが可能になります。このとき、構造化データはもちろん、非構造化データも有効に活用できます。現在、企業が保有するデータの90%は非構造化データだと言われています。この90%のデータを統合することができるということで、10倍のデータを活用できると言えるのです。

--ほかの製品の特長について聞かせてください。

 Informatica製品には、大きく3つのカテゴリの製品があります。PowerCenter、PowerExchange、DataQualityです。

 PowerExchange製品群は、さまざまなデータに対するユニバーサルなアクセスを実現します。日本市場では2006年4月より、PowerExchange 5.2を投入しています。最新版では、VMS、ISAM、DB2など、メインフレームのデータベースにも対応しています。

 また、Data Quality製品群は、顧客のデータ品質を改善することができます。データの品質を測定し、改善するという作業を、顧客データや製品データ、サプライヤーのデータ、財務データなど、さまざまなデータに対し、継続的に行うことが可能です。

 この3つの製品群により、PowerExchangeでデータにアクセスし、DataQualityでデータ品質を向上させ、PowerCenterでデータを統合するという、データインテグレーションにおけるライフサイクル全体の自動化を実現し、タイムリーに配布することが可能になるのです。

--日本市場についてどのように見ていますか。

 顧客の要求は、どこの国でも大きな違いはないと思います。たとえば、法律を遵守しなければならないというコンプライアンスの問題はどこの国にでもあるし、システムの再構築による近代化を目指さなければならないことも同様です。企業の買収合併や業界の寡占化などもグローバルな要件です。

 とはいえ日本独自のユニークな要件もあります。たとえば日本市場では、独自のプラットフォームに対応しなければなりません。我々は、グローバルな市場で得た経験やノウハウのすべてを、日本市場に対して提供していく準備ができています。しかも、日本のリーダー的な企業と共に提供していきたいと考えています。

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