--パートナー戦略について聞かせてください。
日本市場でのパートナー戦略は、グローバルなパートナー戦略と同様です。あらゆる分野において、影響力を持っている企業とパートナーシップを築いていきます。
たとえば、すでに三菱電機インフォメーションテクノロジー(MDIT)や富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(FSSL)、日本ユニシスをはじめ、数多くの大手システム・インテグレーター(SI)がパートナー企業として販売、開発、サービスなどのビジネスを展開しています。さらに、パートナー企業を拡充するための取り組みも行っています。
このような戦略により日本市場では、米国以外の先進国で最も大きな成長を期待しています。
日本でビジネスをスタートしたのは2004年ですが、実際に軌道に乗り始めたのはつい最近です。日本は、我々にとって大きなチャンスのある市場だと思います。過去1年間、組織の拡張も行ってきました。日本法人は、内田雅彦社長のもとで、次のステップへと踏み出してくれることを期待しています。
内田社長は、Oracle時代から一緒に仕事をした仲ですが、日本でOracleのアプリケーションビジネスを立ち上げ、大きく成長させた実績を持っています。まずは今後1年〜1年半で、日本法人の人員を倍増させ、3年〜5年以内にはビジネス全体の8〜12%を日本市場から得たいと思っています。
--日本市場のどのあたりに大きなチャンスを感じますか。
われわれの最も強い分野のひとつである金融分野です。また、製造業や通信分野においても大きなチャンスが期待できます。データが重要になる分野であればあるほど、我々のソリューションは有効です。今後、データは増えることはあっても減ることはないので、我々のビジネスは大きなチャンスがあるのです(笑)。
データの量だけでなく、データの価値が向上していることも要因のひとつです。これまでデータ統合は、基幹系システムにおいて生産性を向上させるために有効でした。しかし、現在では企業がビジネスの競争力を向上させるための情報系システムが重要になってきました。そのためのソリューションも我々は提供できます。
--2007年の展望をきかせてください。
これまでとあまり変わりません。我々がフォーカスしているのは、Informaticaをデータインテグレーション分野におけるナンバーワンにすることであり、2007年もこの目標は変わりません。
我々のテクノロジはこれまでにないくらいに円熟しており、製品群は非常に高い競争力を持っています。このことを証明するためにも、データインテグレーション分野のリーダーになることが重要です。
--そのために何をしなければならないのでしょう。
“実行”を適切に行うことが必要です。Informaticaは、6四半期連続で増収増益を続けています。これは、我々の戦略が間違えていないことを裏付けています。今、我々に必要なのは、この戦略を継続して“実行”していくことなのです。
また、重要なプロジェクトにおいて顧客が成功するための支援を“実行”していくことです。顧客が成功することが、Informaticaの成功でもあるのです。