“落書き”プロジェクト進行中!--Enterprise 2.0を実現する2つの製品を準備するBEA - (page 2)

山下竜大(編集部)

2007-01-09 20:11

Project Builderとは?

 一方、Project Builderは、Wikipediaのように情報を書き込んだり、更新したり、公開したりできる機能を提供するBEAの新しいツール。これにより、新規プロジェクトを最適に管理できるウェブアプリケーションを容易に構築することができる。

BEAのJay Simons氏 BEA Systems ビジネスインタラクション部門 プロダクトマーケティングシニアディレクタ、Jay Simons氏。

 Project Builderの存在価値をSimons氏は、「ビジネスには、さまざまな課題がある。あるプロジェクトを立ち上げようと思った場合、そのために必要なIT環境を構築しようと思うと、コストや時間的な問題により実現できなかったりすることがある。そのため現状では、プロジェクト管理を人海戦術で行ったり、Microsoft Excelで行うことが一般的となっている。このように、ある複数の担当者がプロジェクトを効率的に管理するためのアプリケーションを容易に構築できるのがProject Builderだ」と言う。

 Project Builderは、複数のアプリケーションで構成されており、ブログベース、Wikiベースなど、さまざまなテンプレートを使用することで、プロジェクト管理のためのアプリケーションを容易に構築し、作業を開始することができる。

 Project Builderの特長は、ライブラリに登録されたコンポーネントからアプリケーションを構築できること。たとえばコンポーネントをドラッグ&ドロップすることで、表イメージを容易に作成できる。

 データソースは、CRMシステムやERPシステムなどからも抽出することも可能。Microsoft Wordの文書の一部をカット&ペーストすることもできるほか、Excelなどの表データをプロジェクト管理アプリケーションに容易に取り込むこともできる。

 Simons氏は、「Project Builderでは、Wikiのように必要な情報を容易に書き込むことが可能。書き込んだ情報は、容易に更新したり、履歴(バージョン)管理をしたりすることもできる」と話す。

 「Project Graffitiでプロジェクトに必要な人や情報を見つけ出し、Project Builderでプロジェクト担当者が参加し、必要な情報を共有することが可能。2つの製品を組み合わせることで、Enterprise 2.0に対応したプロジェクト管理アプリケーションを実現することができる」(Simons氏)

 2つの製品は、BEA AquaLogicファミリー製品として2007年6月にリリースされる計画。また、WorkSpace 360°のタグ付け機能(サービス)として組み込まれるほか、エンタープライズポータルシステムである「BEA AquaLogic User Interaction」のポートレットとして活用することもできる。両製品共に、2007年2月にベータ版がリリースされる予定だ。

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