米ヴォコレクト社(Vocollect)は1月16日、日本の営業拠点となるヴォコレクト ジャパンを設立し、国内で物流センター向け音声主導型業務システム「Vocollect Voice」の販売を開始したと発表した。
「Vocollect Voice」は、音声認識技術を活用した物流業務実行システム。作業員は無線携帯端末とヘッドセットを装着し、倉庫での作業指示をシステムから音声で受信する。無線携帯端末は雑音の多い環境でも声による入力を正確に認識し、データ化された情報を基幹システムに送信することが可能。作業員とシステムとが言葉で対話しながら業務を進めることで入出庫時のミスを減らし、大幅に作業効率を高めることができる。作業員は、1時間ほどのトレーニングで実作業を行うことができる。
無線携帯端末は、ノイズ、多湿、低温、ほこりなど現場の厳しい環境に対応できるように設計。重さ343gと軽量で、ベルトやショルダーハーネスなどに装着できる。スキャナなどの入力端末や伝票が一切不要なので、作業員はハンズフリーで作業に集中できる。端末での画面操作もないため、従来のような入力画面のシステム開発コストも削減できる。さまざまな倉庫管理システム(WMS)とも連携でき、Wi-FI準拠の IEEE 802.11bにも対応する。
同システムを導入することで、入出庫の作業ミスを5-50%、返品対応作業にかかる時間を50%削減し、生産性を15-30%向上する効果が期待でき、12か月以内に投資回収を実現できるという。