迫るVista一般発売--準備が整うセキュリティツール - (page 2)

文:Joris Evers(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-01-18 16:06

 SymantecやMcAfee、Trend Microを始めとする多くの企業は、1月30日のVista発売に間に合うよう、アンチウィルスソフトウェアやその他の保護ツールを用意している。また、2006年5月からセキュリティ市場に参入しているMicrosoftによれば、同社もVista購入者向けにWindows Live OneCareを用意しているという。

 Symantecは米国時間1月16日、他社との差別化を図るため、「Norton Internet Security」と「Norton AntiVirus」の新たな機能を発表した。VistaとWindows XP向けである両製品には、「Sonar」と呼ばれる検出メカニズムが新たに搭載される。Sonarでは、従来からあるシグネチャ(既知の悪質なコードが持つ一種の「指紋」)を用いるかわりに、PC上で実行されるコードの振る舞いを見てそれが悪質であるかどうかを判定するようになっている。

 Symantecのコンシューマービジネス部門のバイスプレジデントRowan Trollope氏は声明の中で、「われわれは、新しいOSであるVistaにおいても、コンシューマーを全面的に保護し続けるべく行動している」と述べている。

 Lambert氏によれば、セキュリティソフトウェアを実行させることは、Vista PCを保護するという仕事の一部でしかないという。同氏はまた、「ユーザーはまた、パッチに対する優れた衛生感覚を身につけておくべきだ」とも述べている。さらに同氏は、特にUACを引き合いに出し、OSがどのようなセキュリティ警告を表示しようとも単純に「はい」をクリックしていると、保護の効果が台無しになってしまうと述べている。

 Microsfot Windowsの責任者Jim Allchin氏は2006年11月、Microsoftのブログに「はっきりさせておきたい。大半のユーザーは、何らかのアンチウィルスソフトウェアを利用することになる」と書くとともに、「事実、Windows Vistaの素晴らしい機能であるWindows Security Centerは、アンチウィルスソフトウェアの利用を特に勧めている」とも書いている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]