#2:テキストベースのセットアップがなくなった
確かに、これをいつまでも嘆くような人はいないだろうが、何年にもわたってWindowsオペレーティングシステムをインストールしてきた人たちにとって、セットアッププロセス時の「第1段階」で表示される青地に白のテキストがなくなったということは、大きな違いに感じられることだろう。Vistaのインストールプログラムでは最初の最初からグラフィック表示が使われている--同プログラムは見栄えが良く、MicrosoftがVistaにおいて目指した「すごい」ビジュアルを実現した出来となっている。
#3:わたしのお気に入りのサードパーティ製プログラムがうまく動作しない!?
わたしがフォルダやドライブのためにカスタムツールバーを作成した理由は、Windows XPで使っていた、そういったショートカット用のセクションを備えたPowerDesk 5.0のツールバーが使えないとわかったからだ。VistaにインストールしたPowerDesk自体は問題なく動作したが、ツールバーを作成したりオープンしようとすると、エラーメッセージ(図B)が表示されるのである。

古いバージョンだとVistaでは動作しないプログラムが多いとはいえ、多くのソフトウェアベンダーはVistaでも動作する新バージョンを用意したり、自社プログラムをVista対応にするためのアップデートをリリースしている。
場合によっては、互換性モードを使えば古いプログラムのインストールや実行を行うことができる。これを行うためには:
- Windowsエクプローラでインストールファイルもしくは実行可能なプログラムを表示させる
- 右クリックして[プロパティ]を選択する
- [互換性]タブをクリックする
- [互換モード]の[互換モードでこのプログラムを実行する]というチェックボックスにチェックを入れ、それまでにそのプログラムを実行していたOS(例えば[Windows XP (Service Pack 2)])をドロップダウンリストから選択する
- [特権レベル]の[管理者としてこのプログラムを実行する]というチェックボックスにもチェックを入れる必要があるかもしれない
この方法でうまくいかない場合、プログラムの実行の[設定]において[256色で実行する][640 x 480の解像度で実行する][視覚テーマを無効にします][デスクトップ コンポジションを無効にする][高DPI設定では画面のスケーリングを無効にする]というチェックボックスを用いて調整してみることもできる。
あなたがXPで利用しているかもしれないプログラムで、Vistaでは問題が発生するものとしては、このほかにデフラグソフトウェアのDiskeeperがある。次の項目では、Vistaのデフラグツールで省かれた機能について説明している。これが原因でサードパーティ製のデフラグツールを利用したいという人もいるのだ。