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シマンテックCEO:「わたしはVistaは要らない」 - (page 2)

文:Elinor Mills(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-02-21 08:00

--以前、ユーザーIDの管理は、現在企業が直面している最も差し迫った課題の1つだという話をされましたね。ID管理はSymantecが企業買収を行う可能性のある分野だというお話をされました。そのことについては、いつどうするのですか。

 ID管理については、誰のIDを守ろうとしているのか、ということを基盤に考える必要があります。企業は何年もこのID管理問題を解決しようとしてきているため、企業のレベルでは、ソリューションは不足していません。従って、これはSymantecがリソースを展開すべき分野だとは考えていません。

 しかし、一般消費者の分野では、消費者のさまざまなクライアントの記録に関して、われわれがID管理ソリューションを提供し、ユーザーがオンラインでの行動に安心できるようにするという方向で、Symantecができることは多いと考えています。われわれは、この分野に注力します。

--ID管理に対する方針が変わったように見えますが。

 はい、1年ほど前には、わが社はチャンスを伺っており、どこから参入すべきかを長い間、熱心に検討していました。われわれが自分のポートフォリオに持っている多くの技術や、買収可能なものなどを調べました。そして、そこから一歩下がって、顧客の要望を調べてみると、彼らはすでに色々なものを持っているものの、完全に使いこなせているわけではない。その理由は、ID周りの認証基盤の管理が複雑すぎるからであり、特に助けが必要であるとは考えていないということだったのです。

 ところが、消費者に「今、何を心配していますか?」と聞いたとします。彼らは、フィッシング詐欺、IDの盗用、オンライン詐欺など、オンラインでの行動の安心を奪う全てのことを心配しています。そここそが、われわれが違いを作れる場所だと考えています。

--最近、Demoカンファレンスで、あなたはNorton Identity Managerと呼ばれる製品の初期バージョンを発表しましたね。この製品の狙いは何ですか。

 Norton Identity Clientは、例えば、消費者がオンラインサイト上で1 度だけ使えるクレジットカードの番号の管理や、取引を簡単にするのを助けつつ、秘密の認証情報が世界に漏れてしまうような心配がないようにすることに焦点を当てています。これは、1 回しか使わない認証情報をもつという考え方です。あるいは、銀行やネット上の店が、ユーザーが本当にやりとりしようとしている相手であるかどうかを調べ、利用しようとしているサイトが正式なサイトなのかを検証できるようにします。

--Norton Identity Managerの説明を読んだ時、Microsoft Passportを思い起こしました。これは、オンラインショッピングをする際に、Nortonのアカウントを使って支払いをするように提案するものですね。しかし、Microsoft Passportは失敗しました。Norton Identity Managerはどこが違うのでしょう?

 使われている手法や技術の一部は似ていますが、2つの基本的な違いがあると考えています。第1に、時期が異なります。MicrosoftがPassportを出した時期には、市場には受け入れる準備ができていませんでした。人々は、そこにMicrosoftに解決してもらうべき問題があるとは考えていませんでした。第2に、こちらの方がより重要かも知れませんが、人々はそのソリューションを提供した企業を信用しませんでした。信頼を伴わない技術はうまく行きません。これが、基本的にPassportに起こったことです。

--Symantecの前四半期の結果は残念なものでしたが、コンシューマー事業は大変好調のようです。この成功の理由はなんでしょう。

 われわれはいつも、Microsoftのマーケティングと競争するのは困難だと考えています。むしろMicrosoftの製品と競争する方が簡単で、これがNorton Internet Securityの市場での成績に反映されているのだと思います。これは素晴らしい製品で、Microsoftやこの業界の他の企業を世界中で抑えています。

--あなたは、Microsoftを有力企業の1社として挙げられましたし、Oracle、IBM、EMC、Ciscoなども、セキュリティが今日のビジネスの基本だと言う事実に目覚めているとおっしゃったこともあります。これらの大企業に、Symantecを買収されるという恐怖は感じますか。

 恐怖?われわれは怖いもの知らずですよ。わが社のような経験を持っていない企業、あるいは、わが社がセキュリティの世界で行ってきた人的資源の投資を行っていない企業、われわれの世界で持っている顧客やパートナーとの関係の強さを持っていない企業、あるいは、技術のポートフォリオを備えていない企業が、そういうものをわが社から奪うかも知れないというような言われ方がありますが--そういうことはないと考えていますし、誰かを恐れる理由はありません。もし何かあるとすれば、われわれは自分の会社の経営をとぎすまして、競合他社に攻撃の機会を与えるミスをしないということです。

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