ここで「Grid Unit (meters)」の数値を1.0にしてみよう。グリッド間隔が1mに変化し、オブジェクトが1m間隔でカクカクと移動できるようになる。
応用例
それでは、グリッドを使った位置調整を見てみよう。ここでは、10m×10mの床用オブジェクトを1枚コピーして並べてみる。まず、コピー元のオブジェクトをX座標およびY座標上でキリのよい位置に移動しておく。下図では、(X,Y)=(57.529,61.312)にあったコピー元のオブジェクトを(X,Y)=(57,62)に移動している。この時、オブジェクトはグリッドを使って移動させる。
次に、コピーをするため「SHIFT」キーを押しながらオブジェクトを移動させる(第6回参照)。1m間隔のグリッドでは1つずつ、合計10m移動する。下図では、Y=62からY軸上を10m移動させたので、コピーされたオブジェクトはY=72の位置でピッタリと止まることになる。この結果、隙間もチラつきもなく2枚のオブジェクトが並ぶことになる。最初にオブジェクトをキリのよい座標に置いておけば、移動後の座標も分かりやすく、微調整は不要になるのだ!特に、この床のような最大限(10m×10m)の大きさや、わかりやすい大きさのオブジェクトを扱う場合には、グリッド間隔を1mか0.5mにしておくと微調整は不要になる。
数値での位置調整
「グリッドでの位置調整」は、今まで微調整で苦労していた方には便利で、しかも分かりやすい。しかし、もっと便利な方法がある。それが、「数値での位置調整」だ。ここでの数値というのは、具体的には「オブジェクトの中心座標」のことである。数値を使う時には、頻繁にX軸、Y軸、Z軸の数値をメモしたり、引き算や足し算をしたりすることになるので、数字に強い方にはオススメだ。それでは、やってみよう。