Second Life 新世界的ものづくりのススメ--その7:ワンランクアップのプリム位置調整法 - (page 5)

大槻透世二(デジタルハリウッド大学院) 2007年03月29日 08時00分

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 Mini-map上、北を向いた(上にした)場合、(X,Y)=(0,0)は左下(赤丸部分)となる。 Mini-map上、北を向いた(上にした)場合、(X,Y)=(0,0)は左下(赤丸部分)となる。

 ……といきたいところだが、実は、この方法でも、X軸やY軸に何m移動するかなどを、基本的に頭の中で計算する必要がある。そのため、なるべく北を向きながら作業をしよう。北を向いた状態で(X,Y)=(0,0)の地点は、Mini-mapでは左下となる。作業するオブジェクトの座標がビューワー画面の上部に表示されるが、南西方向が0だと考えながら、数値を使って位置調整をしよう。

 ちょっと面倒くさいが、方角を最初に考えておけば、数値による位置調整ほど楽なことはない。オブジェクトの微妙な調整も、大まかな調整も同時にこなせるようになる。それも一瞬に。数値を入れた瞬間、オブジェクトがテレポートするのだ。では、移動させてみよう。

 数値での位置調整には、「Edit」画面の「Object」タブを利用する(「Object」タブは、「Edit」画面で「More」ボタンを押すと表示される)。例えば、(X,Y)=(57,62)にある10m×10mの床用オブジェクトをコピーして並べるとする。コピーされた2枚目のオブジェクトは、コピー元の1枚目に対して、X軸またはY軸どちらかに中心が10m離れた位置に移動すればよいことになる。

「Object」タブにある「Position」 「Object」タブにある「Position」

 まず、「SHIFT」キーを押しながらオブジェクトを目的の軸方向にドラッグし、2枚目を出現させる必要がある。そして、「Object」タブにある「Position」の数値を変化させ、2枚目を目的の位置へと一気にテレポートさせる。移動するときには、矢印をドラッグする必要はない。数値を入力すれば、オブジェクトは移動する。

 また、「Object」タブを使えば、オブジェクトのサイズを一気に10m×10mの大きさにもできる。この場合、「Size」の数値を変化させればよい。回転の場合も同様で、「Rotation」の数値を変化させればよい。

 さて、上手な位置調整はこれで終わりだ。

 グリッドと数値、これらを時と場合に応じて駆使してスピードアップしながら、制作に励んでもらいたい。既に知っている人は知っている。そして、素早く建築する人はこの手法を駆使し、数時間で家やオフィスを作っているのだ。しかもプロから見ても高いと思われるクオリティで。

 これで床はできた。シーネットネットワークスジャパンのSecond Lifeオフィス(Cyber Adventure 118, 30, 31)でも、1階床の作成では、専用テクスチャこそ使われているが、10m×10mのオブジェクト3枚を前回と今回で紹介した方法で処理している。

シーネットネットワークスジャパンのSecond Lifeオフィス シーネットネットワークスジャパンのSecond Lifeオフィス

 次回だが、床の次ということで、そう、屋根だ。ついでに壁もやってしまおう。それでは、次回をお楽しみに。

大槻透世二氏
大槻透世二デジタルハリウッド大学院
次世代インターフェース研究室 研究員
Second Life研究室 研究員/プロデューサー
Linden社推薦 Second Lifeセミナー講師
サイバーアドベンチャーCEO

東北大学心理学専攻卒業。1年間のLA留学を経て、ソリッドレイ研究所でバーチャルリアリティのシステムインテグレーション、立体映像システム構築、HMDシステム構築などを経験。IT系コンサルティング会社を経て、デジタルハリウッド大学大学院コンテンツマネジメント修士課程修了(MCA)。その後、Linden Lab本社にてSecond Lifeカリキュラムのトレーニングを受ける。現在デジタルハリウッドにて「Second Life」セミナーを開催。また、バーチャルリアリティ、メタバース関連のシステム開発/プロデュースを行うサイバーアドベンチャーを設立し、そのCEO職に就いている。

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