アイログは4月4日、Prima Solutions(仏国)の保険業界向け製品「Prima Insurance Business Components Suite(IBCS)」の日本におけるマスターディストリビュータとなルことを発表。日本での販売窓口を一本化した。
ILOGの本社(仏国)は2006年10月、Prima Solutionsに出資し、両社の提携関係を強化するとともに営業と技術の両面で相互協力することを発表している。今回の発表は、この提携強化に基づくもの。IBCSとアイログの「BRMS(ビジネスルール管理システム)」とを組み合わせ、開発コストの削減と時間の短縮を実現できる。
IBCSは、保険業界向けオブジェクトモデルで、保険業界およびオブジェクト指向の専門家の研究により、団体および個人向け生命保険、損害保険(自動車、火災)のほか、新規ビジネス、保険契約、契約のライフサイクル管理および支払請求の処理に対応する100以上のコアプロセスと1000以上のデータ/サービスがUML形式で集約されている。
同製品を利用することで、保険会社がSOA導入に必要な統合モデルを社内で構築するリスクとコストを削減することが可能。IBCSはすでに必要項目が日本語化され、サブスクリプションサービスとして提供されている。
一方、BRMSは、ビジネスルール(業務上の定義や制約)をアプリケーションコードから切り離し、リポジトリで一元管理する。これにより、業務の変更が生じた場合でも、ソフトウェアのコーディングを変更することなく、迅速にアプリケーション全体に変更が反映される仕組みを提供する。
今後アイログでは、日本の保険業界へのBRMSをベースとするSOAソリューションの提供を促進していく計画だ。