日立ソフトウェアエンジニアリングとセールスフォース・ドットコムは4月16日、両社の協業により、三菱UFJ信託銀行がオアンデマンドCRMサービス「Salesforce」の採用を決定したと発表した。Salesforceのセキュリティ、カスタマイズ性、初期コストの安さなどに加え、日立ソフトのシステム構築実績が高い評価を得たという。
三菱UFJ信託銀行では、2006年より不動産関連事業向けの情報統合管理システム構築に着手。約10社の製品/サービスを検討してきた。同行の不動産業務は、社内の複数の部門が1つの案件に関わる場合が多い一方、顧客情報の管理のため担当者を限定する場合がある。また不動産の仲介業務では、どの物件をどの顧客に紹介したかといった商談を正確に管理する必要があるという。
Salesforceでは、アクセス権限の詳細設定機能を標準搭載するほか、「Apexプラットフォーム」を使ったカスタマイズにより短期間で商談管理期機能を構築できることが認められたという。
今後、日立ソフトがApexプラットフォームを使ったカスタマイズをはじめ、導入コンサルティング、基幹システムとの連携開発などを手がける。三菱UFJ信託銀行では、2007年秋から不動産部門と全国の営業所、合計600ユーザーでSalesforceの利用を開始する。