中国に注力するインテル--今後の課題は研究開発や技術者育成

文:Tom Krazit(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年04月17日 11時36分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 北京発--Intelの中国進出は、製造計画が前進を見せる一方で、研究開発部隊の方がやや遅れ気味となっている。

 北京と上海の研究所では、並列プログラミングツールやテラスケールコンピューティングといった重要分野の研究にエンジニアが取り組んでいる。しかし、今のところ当地で開発中のプロセッサは1つもなく、製品登場までには時間がかかると思われると、Intelの最高技術責任者(CTO)として研究所を統括するJustin Rattner氏は語る。

 Intelは今週、毎年2回開催するIntel Developer Forum(IDF)を中国で開催している。同社はこのカンファレンスを通例サンフランシスコで開催しているが、IDFの予算削減や、この10年で大連でのチップ製造を開始することを先ごろ発表するなど中国での事業拡大を強調する目的から2007年は海外での開催となった。

 Intelは現在、上海や成都のチップパッケージング工場に加え、北京と上海に研究所を持っている。一見したところ世界最大のチップメーカーと結びつきにくいが、両研究所での作業の大半はソフトウェアの開発が中心となっている。

 Intelは実際に中国で大量のソフトウェア開発者を抱えており、OSを起動させるBIOSの代替技術や、マルチコアプロセッサにプログラマーが対応できるよう支援するコンパイラ技術などの開発に取り組んでいると、Rattner氏はカンファレンス開催前のインタビューで明かした。

 Rattner氏によると、同社の北京研究所では、最近80コアの試作チップの形で披露されたIntelのいわゆる「テラスケール研究」関連の開発の一部も進んでいるという。中国人研究者らは、80基の独立したプロセッサコアの処理能力を利用可能なアプリケーションなどを研究している。今日のアプリケーションやプログラミング技術では、80コアをうまく処理することはできないという。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

  • デジタル変革か?ゲームセットか?

    デジタルを駆使する破壊的なプレーヤーの出現、既存のビジネスモデルで競争力を持つ
    プレイヤーはデジタル活用による変革が迫られている。これを読めばデジタル変革の全体像がわかる!

  • ビジネスの継続的な成長を促す新たなITのビジョン

    多くの企業においてITに求められる役割が、「守り」のコスト削減から「攻め」のビジネス貢献へとシフトしつつある。その中でIBMが提唱する新たなビジョンEnterprise Hybrid ITとは?

連載

CIO
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
企業決算を追う
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化