The Linux Foundation(LF)は4月26日、コニカミノルタのグループ会社であるコニカミノルタビジネステクノロジーズがメンバーに加わり、印刷環境の標準化を進める「OpenPrinting」ワーキンググループに参加することを発表した。
LFでは、同社が参加することで印刷用の標準APIの策定が促進され、Linuxユーザーがデスクトップ環境とプリンタとの統合がより容易になるだろうと期待している。
プリンタメーカー各社は現在、LFやLinuxディストリビューターと協業して、自社機器がLinuxベースのどのPCとも連動できることを目指して活動している。LFのOpenPrintingワーキンググループと、Linuxの開発ガイドラインである「Linux Standard Base(LSB)」に準拠したLinuxディストリビューションを横断する印刷APIを用いることで、コニカミノルタビジネステクノロジーズをはじめとするプリンタメーカーは、Linuxに効率的に対応することができると期待されている。
2006年7月にLinux用プリンタドライバの標準のリポジトリであった「Linuxprinting.org」は、旧Free Standards Group(FSG)のOpenPrintingワーキンググループと統合している。この統合により、Linuxの印刷機能の標準化が容易になり、Linuxディストリビューターやプリンタメーカーはサポートがしやすくなっている。
OpenPrintingワーキンググループとLSBは、印刷APIとライブラリの標準化やレガシードライバの統合など、Linuxでの印刷フローの標準化をLinuxディストリビューターと協業して進めている。