PKIとZfone、VoIPセキュリティの本命はどっち?それとも第三の候補があるのか?

文:Deb Shinder 翻訳校正:吉井美有 2007年05月08日 08時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 VoIPのセキュリティは、ユーザーや機器の認証という点においても、音声メッセージ自体を暗号化することによる通話の秘匿性確保という点においても大きな課題である。これらの課題を解決する方法として最良なのは「PKI」だろうか、それとも「Zfone」だろうか?今回は、Deb Shinderがこれら2つの方法それぞれのメリットとデメリットを比較するとともに、検討に値する第3の選択肢について解説する。

 VoIPのセキュリティは「PKI(Public Key Infrastructure)」に任せるべきか、それとも暗号化と認証の別の方式を模索すべきかについて、近ごろさまざまな議論がなされている。電子メールメッセージやデータファイルの内容を保護するためにPGP(Pretty Good Privacy)という暗号化方式を生み出したことで知られるPhil Zimmermann氏は最近、ZRTPという新たなプロトコルに基づいた「Zfone」と呼ばれるVoIP用の暗号化製品を開発した(現在ベータ版が提供されている)。

 Zimmermann氏は、Zfoneの大きなメリットの1つとしてPKIが不要である点を挙げている。VoIPのセキュリティにおける最良の選択肢は何だろうか?それぞれのメリットとデメリットを比較してみたい。

PKIの仕組み

 PKIは、VoIPのユーザーや機器の認証に加えてVoIP通信の暗号化を実現する、最もセキュアな方法の1つである。認証とは、ネットワーク上のユーザーや機器の身元を証明するプロセスのことである。

 PKIでは、認証局(CA)と呼ばれる信頼できる第三者機関によって発行されるX.509デジタル証明書と、数学的に関連付けられた公開鍵と秘密鍵のペアが用いられる。この鍵のペアの所有者は秘密鍵を知り得る唯一の人物であり、公開鍵は誰にでも利用可能であるため、秘密鍵の所有者はこの方式によって自身の身元を証明することができる。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
運用管理

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
企業決算を追う
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化