シーゴシステムズ・ジャパンは5月15日、サーバのインターフェース(I/O)を集約し、I/Oリソースの仮想化を実現する専用のハードウェア「Xsigo VP780」を発表した。
米Xsigo Systemsは、サーバやストレージのI/Oの仮想化に特化した専用コントローラを開発する企業。2004年にシリコンバレーで創業し、日本法人はこの4月に設立したばかりだ。
新製品のVP780は、複数のサーバのI/Oを集約し、仮想化することで、機器間の接続の配線や運用管理を簡素化する。最大120台のサーバのI/Oリソースを4Uサイズの筐体1台に集約することで、機器間の配線を最大75%削減できるという。これにより、システム障害が低減でき、「I/O拡張のためのコスト削減は約50%」と同社。また、I/OのQoSも保障でき、仮想サーバのパフォーマンスを保つことができる。
集約、仮想化したI/Oリソースの運用管理やプロビジョニングは、CLIやGUI、またはシーゴが公開するAPIを通じて行う。物理サーバの再起動や、I/Oリソースの構成でサービスを止める必要はない。これにより、サーバのI/O拡張、設定変更、移行にともなう作業工数が削減できる。
VP780は、筐体、OS、各種I/Oモジュールで構成される。筐体とOS、1Gpbs×4のイーサネットという最少構成時での価格は600万円で、6月末より出荷される予定だ。