BEAの"落書き"プロジェクト、いよいよお目見え--エンタープライズに参加と共有を

大野晋一(編集部) 2007年05月18日 23時01分

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 Graffiti、Builder、RunnerのコードネームでBEA Systemsが暖めてきたEnterprise 2.0対応製品がいよいよ正式にリリースされる。製品名は「BEA AquaLogic Pages」、「BEA AquaLogic Ensemble」および「BEA AquaLogic Pathways」となり、グローバルでは7月、国内では夏頃に出荷される。

 Enterprise 2.0、つまり企業におけるWeb 2.0の取り込みに注目が集まり、いくつかのベンダがここへ製品を投入しようとしているが、市場としてはまだ未成熟でその目的も様々だ。BEAでは、Enterprise 2.0の価値を「企業の俊敏性と効率の向上というBEAのミッションを拡張し、価値を高めるもの」(BEA Systems Business Interaction DivisionのSenior Director Product Marketing, Jay Simons氏)と位置づける。企業の中での働き方が多様化し、情報がどのように使われるかの予測が難しくなってきている、効果的な決定を行うために必要な情報が多様化している、といったこれまでのポータル製品だけでは解決しにくい問題にたいして、Web 2.0を取り込んで解決を図る。

 Jay Simons氏は「テクノロジではなく、参加し共有するというところにWeb 2.0の価値がある」とする。PagesとEnsemble、Pathwaysはともにシステムに参加と共有をもたらし、エンタープライズで必要とされるガバナンスとコントロールと両立する。

 Pagesはエンドユーザを対象にしており、ユーザがブラウザからウェブページやウェブアプリケーションを作成することができる。ここでいうアプリケーションとは、さまざまなシステムに蓄積されている情報をRSS・Webサービスなどを利用して、ページの中に埋め込むことができるというもの。

 ページ上には作成したアプリケーションの出力のほか、スタイルを付けたテキスト、ドロップダウンメニュー、位置情報と連動する地図などのコンポーネントを配置することができる。コンポーネントについては追加開発により、種類を増やすことも可能だ。WikiやBlogの特性を生かしながら、プロジェクトについての情報を集約するページを簡単に作ることができる。

 Ensembleは、開発者がマッシュアップ行うツールとなる。開発者が"Widget"を作成、WidgetをEnsambleに登録、Ensambleから出力されたXMLをアプリケーション貼り付け、そのアプリケーションをEnsembleに登録すると、EnsambleがXMLをWidgetに置き換える。既存のアプリケーションのコードを変更するのではなく、XMLを加えるだけで様々な機能を追加することができる。これにより、セキュリティ・プロビジョニング・使用追跡などの機能を既存のアプリケーションに容易に追加することができる。

 Pathwaysは、企業の持つ情報や人に対してタグ付けなどを行い、ソーシャルサーチを行うためのもの。ユーザの行動や利用状況によって、ユーザにスコアを付ける機能も持つ。もっとも重要かつ関連性のあるコンテンツや人に対して高精度かつ素早い検索を行うことができる。SharePointやDocumentum、OpenText LiveLink、Lotus Notesなどへのアクセスに対応している。

 「ウェブに関する技術や考え方は、これまでのITと異なり、コンシューマエリアのほうが進化している。これをエンタープライズエリアに持ち込みたい」とJay Simons氏、これまでの原始的かつ入り組んだ企業内ウェブを、今回の製品で文字通り情報の集約サイトに変化させることを狙う。

 なお、同社では、Web 2.0への取り組みなどを紹介するウェブサイトen.terpri.seを公開、製品のデモやブログなどを公開している。

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