日本IBMとダッソー・システムズは5月22日、管製品大手の中山工業が製品開発プロセス改革のためにダッソー・システムズのPLMソリューションを活用し、製品設計から生産までのプロセス統合を行ったと発表した。
中山工業では、従来2D設計で管製品の設計を行ってきたが、同社の「高効率冷間縮径ロール成形法による高機能管に関する研究」が独立行政法人の助成プロジェクトに採択されたため、優れた開発ツールの導入が急務となった。
そこで同社はPLMソリューション「CATIA V5」を採用。管製品、成形機、ロールの3事業の垂直同時立ち上げを実施し、製品設計、設備設計において構想・基本設計・詳細設計、CAE解析、CAM/製造の全工程を統合、測定器を使用したリバース・エンジニアリングも実現した。
また、作図ソリューション「CATIA 2D レイアウト for 3Dデザイン(LO1)」の活用で既存の2Dデータと進行中のデータの有効活用も図った。さらに、データ管理ソリューション「ENOVIA SmarTeam」を採用したことで、効率的なデータ蓄積・再利用も実現できたという。
中山工業では、生産工程の完全自動化を目標に、今後さらにCATIA V5、ENOVIA SmarTeamの活用をすすめる。