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これからのWeb開発どうなるの?OSSとの関わりは?Google語る

大野晋一(編集部)

2007-05-31 12:55

 Googleとオープンソースソフトウェア(OSS)の関わりは2002年のGoogle SOAP Search APIから始まったAPI公開と、2005年のGoogle Gode、Google Summer of Codeから始まったといって良いだろう。技術的とコミュニティの両面からOSSと つながってきたわけだ。

 31日、都内で開催されたGoogle Developer Day 2007ではGoogleのUrber Tech Lead/ManagerのGreg Stein氏がGoogleとオープンソースやWeb開発者の関わり について語った。

 同氏はApache Software Foundationのチェアマンを務め、バージョン管理ツー ルのSubversionやApache httpサーバ用のWebDavモジュールなどオープンソース との関わりが非常に深い人物だ。

 もちろん、GoogleにおいてもOSSの活用に深く関わっている。

Greg Stein氏 GoogleのUrber Tech Lead/ManagerのGreg Stein氏

 「LinuxとApacheがWebを作り、MySQLとPostgreSQLがRDBMSマーケットを変え、 FirefoxがWebブラウザのマーケットを変えた。同様のことがこれからも起こる だろう」と同氏。

 Greg Stein氏によれば、GoogleがOSSにかかわるのは、「開発者に嬉しいこと はGoogleにも嬉しいことだから」だという。

 「ソフトウェアはフリー、サービスとサポートから対価を得る というのがトレンドとなっている。Googleもこの流れの中にいる」とし、 この流れの中では開発者にフォーカスすることが賢い選択だとする。

 同氏は「OSSはブロックのようなもの。Googleのサービスと一緒に動くブロック を増やしたい」という。Google自身が、ブロックとAPIを公開、ユーザも これらを利用して新しいブロックを作る。この循環によってGoogleのインフラ クトラクチャ、サービスなどを使うユーザが増える。ユーザの増加がGoogleに 利益をもたらすというわけだ。

 この循環を生み出すためには、最初にGoogleが公開するブロックやAPIが開発 者に優しいものである必要がある。同社では開発者に優しい、つまり開発者が 使いやすい形で成果物を公開することに力を注いでいる。

 まず、ライセンスはApache Licenceを主に採用する。「Googleはお返しがほし くてOSSを公開するわけではないし、コードを使うコミュニティに最大限の自由 度を与えたい」(同氏)からだ。BSDライセンスや時にはGPLライセンスを使う こともあるが、独自のライセンスを作らないというのも開発者の利便性を考え てのことだ。

 また、Google APIを使うサンプルアプリケーションをOSSとして公開し、APIド キュメントを用意するという一般的な公開方法はもちろん、プロトコルや仕様 を明文化し、これをCreative Commons Licence で公開しているという点も特徴 的だ。

 これも、Googleのサービスが開発者にとって使いやすい、つまり、プロトコル をリバースエンジニアリングすることなく、正当な権利でアクセスし、利用で きるから、という理由からだ。

 結果として、例えば、SitemapsではYahooやMicrosoftの参加にまで結びつき、 大成功している。

 同氏は「このモデルは全てのAPIで有効なものではないかもしれないが、ほとん どの場合うまくいくだろう」と今後も積極的な仕様やプロトコルの公開を行う とした。

 もうひとつ、Googleは獲得した膨大なユーザに対して開発者がアクセスする手 段も用意する。例えば、Google GadgetやGoogle Maplpetsなどだ。「Googleが 全てを考えられるわけではない」とGreg Stein氏。これも開発者にフォーカス した戦略だ。

 同氏は、Googleがオープンソースで成果物を公開する理由として、「コー ドそのものから戦略的な利益を得ることはできないから」とする。一方で、 「ランキングのロジックや巨大なインフラクトらクチャはGoogleにとって戦 略的な利益を生むものでこれをオープンソースにすることは無い」という。

 こうしたオープンソース戦略をとるGoogleが考えるこれからのWeb開発のマーケッ トとは、オープンソースのコンポーネントAPIを公開する、開発者がクリエイティ ビティとビジネスモデルを提供する、みんなハッピー、というものだ。

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