業界タイムマシン19XX--Trip3:いにしえの国内標準機、PC-9800シリーズ - 5/6

大河原克行

2007-06-01 08:04

……ようこそ、「業界タイムマシン」のコックピットへ。私は、ナビゲーターの大河原克行です。このコーナーでは毎回、IT業界の歴史を、当時の写真を交えながらご紹介していきます。今回のテーマは「いにしえの国内標準機、PC-9800シリーズ」です。
 1982年10月に登場したPC-9800シリーズは、日本を代表するパーソナルコンピュータであり、当時から「国民機」という呼ばれ方もされていました。パソコンの普及期においては、数々の98包囲網と呼ばれる対抗勢力を退け、市場シェア7割を超える圧倒的な地位を獲得していました。しかし、Windows 95を境にした国際標準への流れのなかで、国内標準だったPC-9800シリーズの「ガリバー神話」は崩れていきます。PC-9800シリーズの歴史のひと幕を、写真とともに振り返ってみます。
 それではこれから、あなたをIT業界の過去へと誘います……。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)
 NECのPC-9800シリーズでは、なんとOS/2も動作していた。これは、PC-9800シリーズによる「OS/2 Warp」のデモストレーション風景。1995年3月に、日本IBMが主催したOS/2 Warpのパートナーズカンファレンスでは、ミスター98こと高山由氏が「ここで挨拶をするとシアトル(=Microsoft)に顔向けできなくなるよ、と忠告してくれた人がいた」とコメントしながら挨拶する一幕も。NECの大手ユーザーのなかに、OS/2を採用していた企業があり、端末として利用されていたPC-9800シリーズへのOS/2搭載は避けられなかったことが背景にある。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

 NECのPC-9800シリーズでは、なんとOS/2も動作していた。これは、PC-9800シリーズによる「OS/2 Warp」のデモストレーション風景。1995年3月に、日本IBMが主催したOS/2 Warpのパートナーズカンファレンスでは、ミスター98こと高山由氏が「ここで挨拶をするとシアトル(=Microsoft)に顔向けできなくなるよ、と忠告してくれた人がいた」とコメントしながら挨拶する一幕も。NECの大手ユーザーのなかに、OS/2を採用していた企業があり、端末として利用されていたPC-9800シリーズへのOS/2搭載は避けられなかったことが背景にある。(画像をクリックすると、次のページへ進みます)

写真提供:大河原克行

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