MS、LinuxディストリビューターXandrosと提携

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-06-05 10:25

 MicrosoftとLinuxディストリビューターのXandrosは米国時間5月4日、技術および法関連における提携を発表した。Microsoftはオープンソース企業各社との提携プログラムを進めており、これはその最新の措置となる。

 両社は今後5年で、システム管理の向上に向け、両社サーバの相互運用性改善を進めるという。

 両社によると、今回の提携により、Microsoftは特許誓約書を用意することになるという。これは、Microsoftの知的財産に対する侵害がないことをXandrosの顧客に保証するもの。

 Xandrosは、「Open Document Format」と、Microsoft独自のドキュメントフォーマットである「OpenXML」との変換を行うデスクトップ生産性アプリケーション用ソフトウェアも出荷する。

 Xandrosの最高経営責任者(CEO)、Andreas Typaldos氏は声明のなかで、この提携によりXandrosとMicrosoftの両社のソフトウェアが混在する環境の運用がXandrosの顧客にとって容易になる、と述べた。

 Typaldos氏は、Linuxディストリビューションを管轄するGNU General Public License(GPL)に対して予定される変更がXandrosとMicrosoftの提携内容に与える影響の有無については明言できなかった。GPLバージョン3の最新ドラフトには、MicrosoftとLinuxベンダーのNovellが交わしたような特許共有契約を阻止する条項がある。

 Typaldos氏は電子メールで、「XandrosはGPLv3ライセンスの進展を十分認識している。われわれは今後も、混在環境における顧客の相互運用性と知的財産関連のニーズへの取り組みに集中し、今後の進展に合わせられるよう柔軟な姿勢を維持していく」と述べた。

 Microsoftによると、今回の提携は、NovellやZend Technologiesなどのオープンソースベンダー各社との提携を進める戦略の一環だという。

 Xandrosは、デスクトップや業務用サーバ向けとなるDebianベースのLinuxディストリビューション。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]