NECと米EMCは6月12日、運用管理ソフト分野で協業し、共同開発のほか、モジュールや技術の相互供給などを行うと発表した。
具体的には、NECの統合運用管理製品「WebSAM」とEMCのリソース管理製品「Smarts」を連携させ、運用管理ソフトとして提供していく。両製品を組み合わせることで、ネットワーク、サーバからOS、アプリケーションまで含めた、システム全体のきめ細かな障害分析が可能になるという。
両社では「システムリソースのプロビジョニングなどの自律運用を容易に実現できるため、システムが扱う情報量の増加や多様化にともなうシステムの急激な負荷変動にも柔軟に対応できる」としている。
また、NECは同日、Smartsの分析エンジン「Codebook Correlation Technology(CCT)」をWebSAMに組み込み、国内市場向けに販売を開始した。「(WebSAMとCCTにより)システム障害における事象の相関および原因分析の自動化が可能となり、障害復旧までの労力、時間を大幅に短縮できる」(両社)