新興企業WSO2、オープンソースESBの新製品を発表

文:Martin LaMonica(CNET News.com) 翻訳校正:吉武稔夫、小林理子

2007-06-12 19:20

 オープンソースのWebサービスプラットフォームを手がける新興企業WSO2は米国時間6月11日、Apache Software Foundation(ASF)の統合サーバプロジェクト「Apache Synapse」に基づくオープンソースのエンタープライズサービスバス(ESB)を発表した。

 「WSO2 Enterprise Service Bus(ESB)」と呼ばれるこのサーバソフトウェアの狙いは、異なるプロトコル間の解釈やXMLフォーマットの変換によって、各種アプリケーションを統合することだ。

 WSO2 ESBのベースとなるApache Synapseのプロジェクトには、WSO2からも人員が参加している。

 WSO2の共同設立者でテクニカルセールス担当のバイスプレジデントを務めるPaul Fremantle氏によると、WSO2 ESBではSynapseに加えてウェブベースの管理コンソール、レジストリ、リポジトリなどの機能が備えられているという。

 オープンソースESB製品は、IBMのような大企業の製品をはじめ、MuleSourceの「Mule」など数種類が市場に出回っている。

 WSO2は、IBMでWebサービスプロトコルに関わっていた従業員らが設立した会社だ。Fremantle氏によれば、WSO2 ESBは非常に軽量である点と、XMLを意識した設計で競合製品とは一線を画するという。

 「ネットワークでXMLを多用し、分散型アプリケーションのための完全なサービス指向アーキテクチャ(SOA)へと徐々に移行を進めている企業なら、この製品はうってつけだ」とFremantle氏は言う。

 WSO2は、Apacheライセンスの下で製品を提供し、それに伴うインストールやサポートなどのサービスによって売り上げを得ている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]