なぜ、「グローバル」と「プライベート」に分かれてるの?
服:そうだ先輩。この家にファイアウォール(注1)にもなるルータと回線があるんですけど、当座はこれ使えばいいですか。
先輩:このルータだな。これなら、DMZ(注2)の設定もできるから大丈夫だろ。
服:はい。とりあえず、このルータにファイアウォールの設定をすれば、 メールサーバとクライアントが安全に切り分けられますね。
先輩:欲を言うと、SMTPサーバ(注3)とPOPサーバ(注4)も分けたいところだが、現状はしょうがないな。
赤:なんか難しい話でよく分からないけど、とりあえずそれで安全な環境になりそうですね!
服:……お前、切り替え速いな。話は戻るが、実際のネットワーク構成を決めないといけないから、マシンごとにIPアドレスを振らないと。
赤:えっ、IPアドレスって、ドメインの申請で使ったアドレスがあったけど、あれだけじゃダメなの?
服:それは「グローバルアドレス」だよ。グローバルアドレスはインターネットに公開するためのアドレスで、他のマシンはオフィス側のネットワークだから、自分で自由に「プライベートアドレス」を振るのが普通なんだ。
赤:プライベートアドレス? グローバルアドレスとプライベートアドレスって何で分けるのですか?
先輩:赤井くん、いつも鋭いな。そもそもグローバルアドレスは、世界に唯一の番号で40数億個しかないのだよ。世界中のコンピュータにグローバルアドレスを割り振るのは、現実的に無理だとわかるだろ?
赤:それでプライベートアドレスが必要になるのですね。
先輩:そう。それで直接インターネットに接続しないコンピュータには、プライベートアドレスを割り当ててもいいことになっている。もちろん割り当てていいアドレスというのは決められているぞ。