先輩:……まあ、そういう決まりって覚えておけばいいぞ。
服:先輩、グローバルアドレスでも同じですか? この前ISPに固定IPを8個で申請をしなおしたんですけど、実際に使えるのは6個になるんですか?
先輩:そうだな。グローバルアドレスでもネットワークアドレス(注5)とブロードキャストアドレス(注6)を使わないのが一般的だな。
服:では、ファイアウォールの外部とDMZに置くメールサーバに、グローバルアドレスを振って、ファイアウォールの内側とクライアントには、192.168.0.1から振っていくことにします。
(第5話「RHELのインストール前に」へつづく)
【今回のお話に出てきた用語の解説】
注1:ファイアウォール(Firewall/防火壁)
インターネットを通じて侵入してくる不正なアクセスから、企業などの内部ネットワークを守るためのシステム。
注2:DMZ(DeMilitarized Zone/非武装区域)
ファイアウォールによって、外部ネットワーク(インターネット)からも内部ネットワーク(組織内のネットワーク)からも隔てられた非武装区域。通常、外部への公開サーバはこのDMZに設置する。
注3:SMTPサーバ(Simple Mail Transfer Protocolサーバ)
メールの送信をするためのサーバ。
注4:POPサーバ(Post Office Protocolサーバ)
メールの受信をするためのサーバ。
注5:ネットワークアドレス
任意のネットワーク全体を表すアドレス。
注6:ブロードキャストアドレス
ネットワーク内のすべての端末に通知を出すために使われるアドレス。