その他の詳細設定の調整
「パフォーマンスオプション」ダイアログボックス内の「詳細設定」タブをクリックすることにより、パフォーマンスに影響を与えるその他の設定を調整することができるようになる。上部のセクションでは、プロセッサのスケジュールを調整することができる(図I)。
ここでは、プログラムとバックグラウンドサービスのいずれを優先して調整するかを指定することが可能だ。レスポンスを向上させたいのであれば、プログラムのパフォーマンスを優先するように調整した方がよいだろう。
2番目のセクションでは、パフォーマンスに影響を与えるページングファイルの場所やサイズを変更することができる。[変更]ボタンをクリックすることで「仮想メモリ」設定ダイアログボックス(図J)が表示される。
デフォルトでは、Windowsが「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」ようになっている。このチェックボックスのチェックをはずすことでページングファイルの場所を変更し、(保有しているのであれば)複数の物理ディスクにそれらを分散させることができる。これによって、ページングされたデータへのアクセスを高速化することができる。
また、ページングファイルのサイズを増加および/または固定することもできる。ページングファイルのサイズを固定することで、サイズを増加させたり減少させたりするためにリソースを使用する必要がなくなり、ファイルサイズは常に一定に保たれるようになる。この方法でも全体的なパフォーマンスを少し向上させることができるものの、より多くのディスクスペースが常に占有されることになる。ページングファイルのサイズを固定するには[カスタムサイズ]ボタンをクリックし、「初期サイズ」と「最大サイズ」に同じ値(Mバイトでのファイルサイズ)を入力する。
インデックスオプションの調整
Vistaの検索エンジンが使用するインデックスの作成対象となる場所を指定することができる。インデックス作成では多くのリソースが消費されるため、性能の低いコンピュータでは他のアプリケーションの実行速度が遅くなる場合がある。
「パフォーマンスの情報とツール」ダイアログボックスの左ペインから「インデックスのオプションの調整」を選択する。次に、「インデックスのオプション」ダイアログボックスで[変更]ボタンをクリックし、「インデックスが作成された場所」ダイアログボックスの下部にある[すべての場所の表示]ボタンをクリックする。これで、インデックス作成の対象とする場所を個別に設定/解除できるようになる(図K)。