グーグル、マイクロソフトの反トラスト訴訟への参加を熱望

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:編集部

2007-07-04 17:59

 Googleは今週、長期化しているMicrosoftの反トラスト訴訟を担当する連邦判事に申立書を提出し、同社を「法廷助言者」としての裁判に参加させるべきだと改めて訴えた。

 Googleによる申立書の提出は予想外の出来事ではなく、この前にMicrosoftがGoogleの裁判への参加に反対する文書を提出していた。Colleen Kollar-Kotelly判事は、6月の審問で、この問題について直接判断は下さなかったが、Googleの懸念を払拭する方法は他にもあると指摘した。例えば、この訴訟に参加している州や連邦政府の監督機関に連絡を取るといった方法だ。

 Googleは審問の直前に裁判所に法廷助言書を提出し、Microsoftのデスクトップ検索への取り組みに関するいくつかの問題点を指摘した。これに対しMicrosoftは、Googleはそのような助言書を提出できないとする申し立てを申請した。Googleが7月2日に提出した申立書は、Microsoftの反対に対する回答だ。Googleは4ページに渡る申立書の中で、同社には「重要かつ有効な」考えがあると主張している。

 Googleは、「主要デスクトップ検索製品のデベロッパーとして、また、原告にデスクトップ検索に注目するきっかけを与えた企業として、Googleは(訴訟で)提起されている問題を熟知しており、裁判所に情報を提供するにふさわしい立場にある」と申立書の中で述べている。

 Microsoftは、先週提出した答弁書の中で、裁判への参加を目指すGoogleの取り組みについて、既存の規則の「回避策」であると非難した。また同社は、同意判決に記載されている、Windows Vistaのデスクトップ検索機能をミドルウェアとみなす見解に異議を唱えた。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したも のです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    Pマーク改訂で何が変わり、何をすればいいのか?まずは改訂の概要と企業に求められる対応を理解しよう

  2. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  3. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  4. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]